赤岳南峰リッジ左稜・裏同心ルンゼ・赤岳主稜を登ってきました。
12/14 入山~赤岳南峰リッジ左稜
前日のあずさ最終列車で茅野駅へ。
タクシーで美濃戸口まで行って0時から入山。
赤岳鉱泉に3時くらいについて仮眠のち赤岳南峰リッジと思い込んでいたリッジをのぼる。
文三郎道からそれて取りつく |
途中後ろを振り返って |
残置は何もなくすべてNP。
あとで登山体系で調べてみると赤岳南峰リッジ左稜っぽいです。
12/15 裏同心ルンゼ
赤岳主稜に行くつもりだったけど朝まで風雪だったので行先を変更し裏同心ルンゼ。
ここ最近気温も-13℃前後と冷え込んでおり結氷状態もよさそう。
F1、思ったより濡れている |
F2の3段目をリードする自分 |
沢登りみたいな(というか沢登りだけど)ワクワク感がある。
F4のナメ滝10m |
![]() |
F5は結氷状態が悪くビビる |
大同心カッコイイ。いつか登りたい |
下降は大同心稜 |
12/15 赤岳主稜~下山
この日は気温が-18で風速-15m/sと極寒。
![]() |
アプローチ |
主稜取りつき |
中間部の雪稜からは自分がリード。
雪が少ないせいかリッジでも底の岩に当たり少しいやらしい。
この後はリードで精いっぱいで写真がない...
なんとか頂上までトップアウトするものの、無茶苦茶時間がかかってしまった。反省。
その後赤岳鉱泉でテント撤収。
タクシーで美濃戸口から茅野に向かいなんとか終電で帰京しました。
雑記
・アイスクライミング
①グローブは分ける
アイスクライミングではグローブが濡れる
⇒八ヶ岳西面のようにアイスと冬季クライミングをやるときは別々のグローブが使えると望ましい
⇒八ヶ岳西面のようにアイスと冬季クライミングをやるときは別々のグローブが使えると望ましい
②V字スレッドの強度
裏同心ルンゼでV字スレッドを作ってみた。
<結果>
20cmスクリューで作った場合
16cmスクリューで作った場合
⇒両方とも強い。3人で一斉に力を入れても問題なし。
裏同心ルンゼでV字スレッドを作ってみた。
<結果>
20cmスクリューで作った場合
16cmスクリューで作った場合
⇒両方とも強い。3人で一斉に力を入れても問題なし。
さらにV字スレッドの周りの氷をアックスで削ってどんどんV字の大きさを小さくすると...
こんなに小さくしても、2人の力でびくともしないほどのの強度が!
ちなみに、これ(上図)と同じ大きさのV字スレッドを表面の氷で作っても同じ強度は得られず。。。
つまり、
長いスクリューで作るV字スレッドのメリットは、より奥の氷にV字の穴が到達すること?
氷は外気温の温度変化が大きいほど強度は落ちていく(と思われる)ので、外気から遠い奥の氷の方が強度が大きい。
そして、V字スレッドの強度を上げるには、その奥の氷に到達するために長いスクリューを使う必要があるのでは?
逆に、もし長いスクリューを落としてしまった場合など長いスクリューがなくてもV字スレッドを作る必要があるときには、表面の弱い氷を削って奥の氷にスクリューが到達するようにすればよい?
(アックスを入れることによって氷にひびが入ってこれにより強度が低下するかどうかはわからないけど)
③スクリューとヌンチャクとクリップ
・スクリューを入れるのは大概右手
⇒メインのスクリューとスクリューホルダーは右のギアラックに
・クリップのストレス
⇒グローブの場合、右手で右ゲートはやりやすいけど、右手左ゲートはやりずらい
⇒スクリューは時計回り回すと中に入っていく
⇒ヌンチャク掛けでより閉まるようにするためにはスクリュー側のカラビナは左ゲートがいい(クリップする動作でより閉まるように力が働くため)
⇒つまりヌンチャクのゲートを上下で逆向きにかけておくといいかも?
⇒グローブの場合、右手で右ゲートはやりやすいけど、右手左ゲートはやりずらい
⇒スクリューは時計回り回すと中に入っていく
⇒ヌンチャク掛けでより閉まるようにするためにはスクリュー側のカラビナは左ゲートがいい(クリップする動作でより閉まるように力が働くため)
⇒つまりヌンチャクのゲートを上下で逆向きにかけておくといいかも?
・冬季クライミング
①ロープが凍るとつらい
凍って固くなるので、ルベルソに通らない。ビレイがすごい大変になる。
普通にアイスとかで使っていたり、雪を被る分には撥水加工がされているのであまり問題にならないけど、
②スピード
自分のリード遅すぎ。アイゼン登攀に慣れていないせいか、かなりてこずった感じ。反省。
自分のリード遅すぎ。アイゼン登攀に慣れていないせいか、かなりてこずった感じ。反省。
・防寒
去年の冬期登攀では手足の冷えがツラすぎて、自分は冬期登攀とか向いていないのではと思っていたけど、レイヤリングを工夫してみたら案外耐えることができました。
去年まではヒートテックとか適当な下着を着ていたけどこれが原因だったかもと思い、
finetrack skin mesh (上下) とfinetrack merino spin thermo (下)
を着てみました。
基礎体温を上げておくことが効果あったのか、かなり快適。
(寒がりなのは変わりないけど)
ちなみに登攀中はつま先が一気に冷えるけど、ビレイ中に踵重心で立つとかなり血行が戻ってくる。
こういう細かいこと、誰も教えてくれないけど結構大事ですね。
長々と書きましたがこんな感じ。まだまだ冬季登攀は学ぶことがまだまだたくさん。
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