いろいろクライミングの本はあるものの、 メンタルについて具体的に書かれているものは少ない |
(1)End-based / Fear-based Motivation
この記事の第一項目 (1 Step One : Ask Yourself Why)にあるFear-based / End-based のモチベーションについて。
あるルートを登るときのモチベーションとして
・完登だけが目的
・グレードを追う
・「こんだけ努力してきたんだから登れないなんておかしい」
などといったモチベーションはいい影響をもたらさないということ。
特にこのようなモチベーションを持っているかどうか判断する材料として、フォールした時のクライマーのリアクションがあるとHazelは指摘しています。
つまりフォールして叫んで悔しがって不機嫌になっていたら、それはネガティブなモチベーションを持っているという証拠だと。(自分はまさにこれだった)
そうではなく、Process-based (過程重視) のクライミングこそ、成長するし学習できる。
そして失敗の過程も楽しめるということ。
(2)Help Yourself
ずっと登れないプロジェクトに集中しすぎると、ときどきクライミングのモチベーションが切れかかってしまうことがある。
そういったときに、ポジティブなモチベーションを保つためにも簡単な課題や楽しい課題を定期的にやることで、クライミングが嫌にならないように自分のメンタルを管理する。
(4)"Bad" Days Are Still Good Days
上の項目の延長でもあるけど、うまくいかなかった日でもそれは無駄ではなく成功までに必要なプロセスだったと思うこと。
(5)Pressure is Your Friend
プレッシャーは必ずしも悪いものではない。
特にトライでプレッシャーを感じるときは基本的に、自身が「できる」と思えていることの証なので、ポジティブに考える。
登れるかどうかが予めわかっていれば、クライミングなんて面白くない。成功するも失敗するもクライミングの楽しさと考える。
(8)Focus is Everything
Focus(集中)が一番大事。
トライ中はとにかく目の前のことだけに集中する。他のことを考えないように。
そして感覚を研ぎ澄ます。
ただ長いルートだと登る時間が長いので、ずっと集中していることは難しい。
その時はレスト中などに雑念が入ることもあるけど、レスト中と登るときでスイッチのオンオフの切り替えを意識して、登りに入ったらまた集中モードになること。
(9)No Excuses
Excuses(言い訳)をしない。
岩のコンディションや体調、環境などすべての条件が完璧になることはない。
これを言い換えれば、どんな時でも何かしら言い訳ができてしまう。
だからこそ、不利な点に気が持ってかれないくらいに集中する。
(11)Don't Compare Yourselves to Others
他者と比べることをしない。
比べてもいいことなんてないし、余計モチベーションを削ぐとともに、よくないメンタルを生むだけ。
以上簡単に自分に響いた内容をかいつまんでまとめてみました。
思えば自分はこの1年くらいEnd-Based / Fear-Based なモチベーションでクライミングをしてきて、クライミングすることがつらい時もたくさんあったし、他人と比べてしまってどうしようもない思いをしたことも数えきれないくらいあった。
登っているときに雑念が入りすぎて、核心前なのに終了点のことを考えるときも多いし、落ちた時に悔しくて嫌になる時もとても多い。
だからこそこの記事の内容はとても具体的でわかりやすく、そして反省させられる点がありました。
実際この記事を読んで意識してメンタルを変えていこうと思ってから、最近天王岩と御前岩へ行ってきました。
まだ不十分ではあるかもしれないけど、相応に集中できたし、何よりもクライミングを楽しめた。
もちろん一朝一夕に変わるものではないだろうけど、いままでどうしていいかわからず、漠然と苦手意識を持っていたメンタル面も少しは改善できる兆しが見えたかなと思えました。
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