クライミングからBCスキーまで、この地球にある山と自然を全力で楽しもうとする、とある人間の軌跡。

2020年9月23日

少ないトライでしっかりと~小川山~

event_note9月 23, 2020 editBy W.Ikeda forumNo comments

 

9/21-22 小川山


4連休、初日は御前岩で2日目レスト、3-4日目の晴れ予報を引き当て小川山へ行ってきました。


列島各地の行楽地の混雑が伝えられている中、もちろん廻り目平は大混雑。

せっかく外岩に行っても混んでる場所は嫌なので、初日は空いてそうな屋根岩4峰・5峰をチョイス。


ノイズイノ。1年ぶりの再登。


案の定道に迷いつつもなんとか屋根岩4峰まで到着。

4峰のノイズイノ(5.10b)で気持ち良くアップ。


のとろこが、ノイズイノアップ中にランナーのロープが自然とアンクリップされる超怖イベントが発生。

詳細も書くと長くなるので、このインシデントに関しては別記事(こちら)で。



気を取り直して5峰へ向かいます。


5峰は去年の秋に私の傾斜を登っただけで、上部の岩は初めて。


風の抜ける気持ちのいい場所。


少し怖いフィックスを伝っていくと気持ちのいい場所へ。


廻り目平はかなり下で、これはアプローチが普通に登山ですね。

実際1時間以上かかるし。


アプローチのフィックスは少し怖い。
今回のパートナーは1年ぶりにK井さん。


でもそのくらい歩く価値は十二分にある場所だと思えるほど気持ちのいい場所です。



もう昼過ぎだけど、アップ2本目でギャオス(5.10b)。

下から見ると上のスラブが怖そうに見えて、結構しっかりオブザベをしてからmOSトライ。


ギャオス(5.10b)。アップによさそう。


無事成功して(そしてスラブも怖くなかった)、次に何を出そうか考える。


小川山庭園(11d)か空中決戦(12a)か悩んだけど、空中決戦は見るからに垂壁~薄寝てるザ花崗岩系でヤバそうだったので小川山庭園をトライ。


下から見るとかなり悪そうだったので、1便目は探りのトライだったのですが、思ったよりどのホールドも持てて、かなり好印象。

ほとんどのムーブが全てあっさりできたので、陰ってきた夕方の2便目であっさり完登。


左のロープがかかっているラインが小川山庭園(11d)。

岩峰のてっぺんまで行けるし、ムーブ面白いし、ボルトもいいし、四つ星ルート。

そして11dは一応花崗岩のRPグレードを更新したことに。


トライ中はこの前のメンタルトレーニングのブログで書いたようにしっかり集中していいメンタルで登れたので、それがよかったのかな?


天王岩の前から引きずっている中指の不調もあり、4便しか出してないけど、少ないトライでしっかり成果を残せたので初日はこれにて終了。

5峰にあるほかの課題たち(プラズマ火球、空中決戦、こんにちはおっぱい)を見学しながら下山。

今度はこれらもトライしに来よう。


廻り目平を足元に。ここなら遠くても喜んで通いたい。


翌日22日も再び小川山。

人が少ないエリアを考えて、今度はこちらもずっと気になっていたのに行けてなかったエリア、タヌキ岩に。(K井さん、お付き合い頂きありがとうございます。)

いつも通りまた迷いながらもなんとか到着。


どっかぶりの形状を行く"小川山で一番被った12a"、「とろろ」。

そして小川山最長(?)のLongLong小川山


お目当てはとろろ(12a)とLongLong小川山(11b)。

今年の頭に存在を知ってからずっと気になっていたルートです、


思ったより日当たりがよく、天気もいいので暑そうだったけど、ほかに簡単なルートもないのでLongLong小川山でオンサイトトライアップすることに。

ちなみにこのルート、ずっとやりたいと思っていたので、今回はパートナーにお願いして自分がオンサイトトライをやらせてもらいました。



16ボルト、42mとあり、ヌンチャクだけで激重。

ちなみに長さが42mなので、50m以上のロープが必須で、なおかつ下降は2ピッチの懸垂なので、ヌンチャク以外にもセルフビレイ用スリング、下降機が必要になります。


日差しは暑いけど、風は涼しい。


最初から最後まで、3m程度登る+レストポイント、の繰り返し。


勿論オブザベでは上まで見えないので、直前のレストポイントで次のレストポイントまでのムーブをオブザベすることを繰り返す感じ。


しかも上に行くにつれてどんどんムーブは難しく、ロープは重くなっていくので結構精神的に疲れるルートでした。


行ったり戻ったりを繰り返しつつも、1時間以上かけてなんとかmOSに成功。


今回意識したのは、これも直前のメンタルトレーニングのブログで書いた方法の一つ、スイッチのオンオフ。


1時間もずっと目の前のクライミングだけに集中するのは疲れるし、雑念が必ず紛れてしまうので、時折来るレストポイントでは雑念を受け入れて、ムーブが始まったら目の前のクライミングに集中するメンタルに切り替える方法。


まだメンタルトレーニングは始めたてだけど、結構うまくいったかな。


FLするK井さん。


そしてK井さんも無事FLに成功したので次のとろろに移ります。


とろろも1便目をやらせてもらって、順調にハングに入っていけたのですが、そこでトラブル発生。

なんかクラックの奥に手を入れた時に指に変な感触が…


慌ててクイックドローをかけてハングドックして見てみると、気持ち悪い蛾がたくさん詰まっとる…


予想外のトラブルに遭遇して、急遽木の枝を上げてもらいクラックを掃除。


そのまま上部を探るものの、いわゆる核心ぽそうな場所のムーブができずに行ったん下降。


とろろ、結構悪い。これ12aか??

その後K井さんも出して少し高度を稼ぎ、自分が次のトライでハングドックしながら傾斜部分をなんとかトップアウト。

核心ムーブは正直かなり悪く感じました。


しかしこの傾斜を超えた先になんとまだリッジが延々と続いている!


どんだけこのルート長いんだよ!となって心が折れたので、リッジ上の下降用ボルトで下降。

(多分ハング越え部分で25mくらい。リッジを合わせたら40mクラス。)


3便しか出していないけど、ルートの長さも相まって体はヘロヘロなのでこれにて終了。


タヌキ岩は他にあまり簡単なルートがなく、パートナーをかなり選びそうな場所ですが、また強くなったら「とろろ」を登りに来たいものです。


傾斜のはずなのに、あまり傾斜を感じない不思議なルート。


ちなみにとろろは18ボルトでこれもめちゃくちゃ多いです。


しかも超形状壁なのでロープがホントに重い。

25cmヌンチャク大量に必要です。もしくはヌンチャクの延長。


便数こそ少なかったけど、小川山庭園と言いLongLong小川山と言い、かなり満足できるクライミングができた2日間でした。



9/21 

屋根岩4峰

・ノイズイノ(5.10b) 再

屋根岩5峰

・ギャオス(5.10b) mOS
・小川山庭園(5.11d) ×○(計2便)


9/22

タヌキ岩

・LongLong小川山(5.11b) mOS

・とろろ(5.12a) ××







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