3/8 万太郎越え
月曜は気になっていた万太郎越えのルートへ行ってきました。
早朝、ベースプラザ前に車を止めさせてもらって出発。
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カチカチ |
すぐに明るくなり始めるものの、どんより、雪はカチカチでいまいちパッとしない、
ちなみに天神平スキー場はコロナの影響で平日は営業取りやめ。そのためロープウェイも使えないので、下からフルハイクです。
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天神平へカチカチのスキーコースをハイク。ここが一番悪かった。 |
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やっとこさ天神平 |
ついた先の天神平はもちろん無人。だれもいない。
土日は営業しているから機材は新しくて、なんかゴーストタウンにきたような不思議な感じ。
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スキーヤーに全く親切じゃないトレースがついた天神尾根を登る。 |
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本日のパートナーMeiさん。 |
ただロープウェイ運休だけあって、人は少ない。犬の散歩(?)をしていた2人と天神尾根ですれ違ったけど、他に見かけた人は2人だけ。
晴れた週末の谷川の様子をSNSで見るとビビるくらいの行列なので、それに比べたら少し曇っていても人が少ない山の方が100倍いい。(と自分に言い聞かせてモチベーションを鼓舞する)
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実は天神尾根は初。 |
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今年度3回目の肩の小屋。 |
肩の小屋についたころには雲に巻かれてしまって、「うわ~今日は修行かな~」とか思ったけど、とりあえずゆっくりトランジションしながらガスを待つと…
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ガスが切れ始めた! |
そこから地形図の1764のコルまで無理矢理板を脱がすに滑る。
結構悪いところが多くて、滑るというよりは「降りる」という表現のほうが正しいかも。
山スキー100山で「自信のない場合はスキーを脱ぐ」って書いてあるから「下りなのに板脱ぐ訳ないだろ」とか内心思ってたけど、少し書いてあった理由がわかった。
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稜線の直下にグライドが開いている感じがいやらしい。 |
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コルからは板を担いでオジカ沢の頭へ。 |
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オジカ沢の頭の登りは最初がいやらしいのでいったん南側を巻いて稜線に復帰 |
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オジカ沢の頭に着くころにはだいぶ天気が回復。 |
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そしてこれから行く赤谷川源頭と万太郎 |
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予想以上のロケーションに見惚れてしまいます。 |
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どろっぷ! |
赤谷川の源頭まで降りるラインは何通りも想定していたのですが、結局一番ライト側の沢を落とすことに。
地形図的には爼倉までトラバースしてから爼倉の北面もありかな~と思っていたけど、風に叩かれて硬そうだったので、日が当たる南向きの斜面を選択。
思ったより時間に余裕がありそうなので焦らず。
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30分くらい待つと晴れてきた! |
万太郎の西に山頂からダイレクトに落とそうかと思ったけど、ブッシュありまくりなので少し稜線を滑ります。
斜面に入って硬いところはさっさと北へトラバースすると、狙い通り支尾根の少し南寄り、北風の影響を受けていない柔らかい斜面に到達!
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雲海めがけてドロップ! |
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時間が少し遅い分雪がしっかり緩んでくれたかな? |
予想以上に滑りやすいザラメを流しながら雲海へ突っ込んでいきました。
嬉しい誤算があふれた一日になりました!
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ロケーションがすごい |
あとは毛渡沢に合流して林道をめざします。
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川のどっち岸を行くか迷う。(一回盛大にミスった) |
林道の雪は日射の影響がないせいか、めっちゃ走ってストレスフリー。
爆速で群大ヒュッテから車道まで。
八方BCも下部の林道いつもこれくらいでいてもらいたい(笑)
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車道! |
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土樽! |
山に行くときはいつもどの程度下調べするかで迷うけど、今回は山スキー100山に書いてあるルート情報以外、記録は一切調べない!と割り切って歩いてみました。(たまたま前日同ルートを歩いている人たちのSNS投稿がTLにちらついて、慌てて見ないふりをしたのはここだけの話笑)
地形図からどんな斜面かな~と妄想を膨らませながら、当日の天気とコンディションに会わせてベストな斜面を選ぶことを目標にしていたけど、それがうまくはまった一日。(たまたまかも?)
下調べをしないと、不安だし、少し怖いけど、その分だけ感動も大きくなる気がする。
(SNSやインターネットで調べればいくらでも情報が手に入るけど、こういう世界で「自分にとっての"未知"をあえて残す」という縛りゲーみたいな遊びの側面が出てきたのは昔の登山界だと考えられない世界線かもしれない。)
ベースプラザ(5:35)~天神平(7:40)~肩の小屋(10:00)~オジカ沢の頭(11:30)~赤谷川屈曲部(12:30)~万太郎山(14:00)~ガス待ち~滑走開始(14:45)~車道(16:45)
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